昨年5月、私は、第115代神奈川県議会議長に就任いたしました。 就任にあたり、私は、『先憂後楽(せんゆうこうらく)』という中国の古典・范仲淹の『岳陽楼記』の一節を引用し、議場で挨拶いたしました。
この言葉は、天下の憂いに先立って憂い、天下の楽しみに遅れて楽しむ」、すなわち、「憂い」があれば住民より先に気づき対処し、「楽しみ」を享受するのは住民の後で良いという、為政者の心構えを説いたものです。
新型コロナウイルス感染症の克服やロシアによるウクライナ侵略による物価・エネルギー価格高騰など、県民生活に多大な影響を及ぼしている今、この言葉の意味を噛み締めつつ、山積する県政課題の解決に向け、日々、研鑽を重ねるとともに、調査研究に励み、常に政策を磨き、実行力を高め、時代の要請と県民の皆様の負託に応えていくため、私は、引き続き、置かれた立場と与えられた環境の中、最善を尽くす決意を新たにしています。